8Kアップスケーリングソフトとは？使い方も解説！

より美しい画質を求める消費者の動向を受け、テレビ業界では前例を見ないほど鮮明な映像を届けるためのイノベーションが起きています。この記事では、8Kアップスケーリングソフトについて、その大まかな機能や、現在のテレビ業界にもたらす意義まで深掘りしていきます。

その1：8Kアップスケーリングとは？

最近耳にする8Kテレビの8Kとは、画面の横の画素数がおよそ8000ピクセルであるということを意味します。正確には、横が7680ピクセルで縦が4320ピクセルです。対して、4Kテレビは横の画素数が約4000ピクセル（正確には横3820、縦2160）だということです。つまり、8Kテレビは4Kテレビに比べると4倍の画素数を持つということになります。しかしながら、8K解像度で撮影されたコンテンツは非常に少なく、不足しています。そこで必要になってくるのがアップスケーリングです。

映像を8K解像度にアップスケールするということは、一回り大きな解像度の画面に合うように画像を拡大するということです。例えば、3840×2160の解像度を持つ4K動画をアップスケールするには、解像度7680×4320を誇る8Kの画面に合うように動画を引き延ばすことになります。簡単なやり方としては、4K動画の1画素を8K画面では4画素分を使わせることが挙げられます。ですが、現代のテレビはそれより洗練された方法を採用しており、画素を単に複製するのではなく、画像を細かく調べ上げ、より高解像度で映った場合の見え方に限りなく近づけているのです。

AIアップスケーリングではそこからさらに踏み込んで、周辺の画素に基づいて推定するのではなく、画像全体をテレビに分析させて何が表示されているかを認識させます。機械学習を通じて何千もの画像を使って訓練しているので、ありとあらゆる光景や物体を特定することが可能となります。アップスケーリングの処理過程において、その場で学習したことを特化型アルゴリズムに適用させていくので、高画質化された画像は細部に至るまで本物そっくりになります。

その2：8KアップスケーリングソフトTOP3

1. HitPaw Video Enhancer

物語においてもコミュニケーションにおいても動画は非常に重要な役割を担うため、動画の質は良いに越したことはありません。HitPaw Video Enhancerがおすすめなのは、8Kアップスケーリングを使って動画の質を映画館レベルに引き上げたいと考えている人です。動画画質を高めるツールとしては最もおすすめの1つで、アップスケーリングのみならずAIアルゴリズムを活用しながら画質を極限まで押し上げてくれます。

Features

AIを活用したアップスケーリングで、低画質の動画を4K/8K解像度にまで高画質にすることができる
ぼやけた部分をなくす最新のノイズ除去機能付き
アニメや人の顔を写した動画を修正するのに特化したAI搭載
モノクロ映画を高精度でカラー化n
MP4、AVI、MOV、MKV、M4Vを含む30以上のフォーマットをサポート
ジェネラルデノイズモデル、アニメ専用モデル、顔専用モデル、カラー化モデルなど合計7つのAIモデルが利用可能
エクスポート前に仕上がりを確認できるプレビュー機能あり

価格
無料版でもたくさんの主要機能を使うことができます。

メリット

最新AI技術を使って高精度でアップスケーリングできる
無駄のないデザインで初心者でも使いやすい
ウォーターマークなしでプレビュー可能
用途に応じたAIモデルを選択できる

HitPaw Video Enhancerの使い方

手順1．ダウンロードとインストール
公式サイトからソフトをダウンロードした後インストールします。
手順2．高画質化したい動画をアップロード
インストールし終えたら、アップスケーリングしたい動画をアップロードします。
　　　　
手順3．AIモデルを選択
動画の種類と用途に合わせた各種類のAIモデルをご用意しています。
手順4．プレビューとエクスポート
AIモデルを選択したら、「プレビュー」ボタンをクリックし処理を開始します。仕上がりに満足したら、「エクスポート」ボタンを押して動画を保存しましょう。

複数の動画を一斉にアップスケーリングしたい場合は、一括処理機能をご利用いただけます。動画を全てアップロードして、AIモデルを選択し、各動画の仕上がりを確認したら、すべて一度にエクスポートしてください。

2. Video2X

Video2Xは動画高画質化の世界では掘り出し物と言えるでしょう。Waifu2XやAnime4Kといった強力なアルゴリズムを活用しているだけあって、精度を備えたアップスケーリングツールとなっています。Video2Xの成功の裏には、開発者コミュニティでお互いに協力し合ったからこそ生まれた力があったそうです。年代物の映画に新しい命を吹き込もうとしている映画愛好家にも、素材を磨き上げようとしているプロにも、Video2Xは一流の多機能を提供しています。

特徴

無料オープンソースのAI動画アップスケーリングソフト
Waifu2X、Anime4K、SRMD、RealSRなど多数の最先端アルゴリズムに基づいている
Python 3で書かれており、動画、GIF、画像ファイルのアップスケーリングが可能になるように設計されている
解像度、フレームレート、メディアファイルの明瞭さを上げることができ、低解像度の動画が4K以上に生まれ変わる

価格
無料でオープンソース

メリット

先進アルゴリズムを利用している
GIFや画像もアップスケーリングできる
完全に無料でオープンソース

デメリット

Windowsのみ対応
初心者には難しい
プロセッサやグラフィックスカードが弱いと動作が遅くなる

3. GDFlab

DGFLabはどんなアップスケーリングにも対応できる最先端の解決策です。韓国で生まれたGDFLabのpikaVueはただのアップスケーリングツールと侮ってはいけません。これはAIの力を活用したウェブベースツールで、1度使えば古い動画にも命が宿ります。最大16Kに生まれ変わった大切な思い出を見ている姿を想像してみてください。pikaVueを使えばそれが現実となります。

特徴

pikaVueは韓国の企業であるGDFLabが開発したウェブベースのアップスケーリングソフト
AI技術を用いて、画質を損なうことなく最大16Kにまでアップスケーリング可能
古い映画やテレビ番組も高解像度化できる
AIによるデノイズや検知の他、動画処理高速化といった機能付き

価格
300秒の動画1本で300コイン

メリット

400％まで解像度を高めるAIアルゴリズムを使用
クラウドベースのAI動画アップスケーリングソフトなので、ハードウェアの制限がない
無料お試し版がある

デメリット

H.264/H.265コーデック、864×480ピクセルの動画しか処理できない
無料版にはファイルサイズの制限がある

その3：8Kアップスケーリングに関するよくある質問

Q1. VLCでも動画をアップスケーリングできますか？

A1. はい、VLCメディアプレイヤーを使ってアップスケーリングは可能です。VLCの設定から動画の解像度を調整できるため、もともとの動画ファイルよりも高い解像度を手に入れることができます。ただ、VLCで動画のアップスケーリングはできるものの、アップスケーリングに特化したソフトに比べると質はそれほど良くないこともあります。VLCでアップスケーリングを行うと変更したい解像度に合わせるために画素を書き加えることになり、シャープな画質に仕上がらない可能性があります。

Q2. アップスケーリング後の8Kは4Kよりも良いのでしょうか？

A2. はい、4K解像度より16倍も鮮明になります。テレビ技術は進歩を続けており、8Kと4Kは人間の目にも違って映るので8K解像度をお楽しみいただけます。ただ、映像体験は画面の大きさやテレビまでの距離といった要因にも影響されます。

Q3. 2024年、8Kテレビは買う価値がありますか？

A3. 2024年には、市場の大半を4Kテレビが占めていますが、先を見越した人は8Kテレビへと移行していっています。しかし、8K向けのコンテンツはまだ出てきたばかりなので、コンテンツの大半はアップスケーリングが必要になってくるということも認識しておくべきです。480pや720pほどの低解像度をアップスケーリングすれば4Kテレビではよく映るかもしれませんが、本当の違いは4K UHDブルーレイや高性能ゲーム用PCを使ってこそ実感できるものです。したがって、主に高画質のコンテンツにアクセスする方は8Kテレビを選ぶのも戦略的な買い方ですし、今後を見越してエンタメ機器を最新のものにしておくことができます。

最後に

テレビ技術の世界は進化を止むことなく、その中でも2024年時点で8Kテレビは映像体験の頂点に君臨しています。8Kアップスケーリングソフトを使う利点は解像度と鮮明さの観点では明らかな一方、そもそも8K解像度のコンテンツがどれほどあるのかという点は考慮すべきです。HitPaw Video Enhancerのようなツールはこのギャップの橋渡しとなり、お手元のコンテンツを8K画質へとバージョンアップさせることが可能になります。HitPaw Video Enhancerを一度試して8Kの世界に飛び込んでみるのはいかがでしょうか。