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DeepFaceLabとは?機能・プラン・使い方を全網羅

hitpaw editor in chief By 松井祐介
最終更新日:2026-10-28 19:13:53
deepfacelab

「動画の顔を加工するソフトがあると聞いたけれど、どんな仕組みなのだろう」「無料で使えるの? 法律的に問題はないの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

その代表的なソフトが、DeepFaceLab(ディープ フェイス ラボ)です。

この記事では、DeepFaceLabの機能やプラン、できること、使い方の流れを、初めての方にも分かるように解説します。あわせて、利用するときに必ず知っておきたい法律上の注意点と、顔の加工ではなく「動画の顔をきれいに整えたい」方に向けたツールも紹介します。

DeepFaceLabとは?

deepfacelab-site

画像引用元:DeepFaceLab公式サイト

DeepFaceLab(ディープ フェイス ラボ)は、動画に映っている人物の顔を、AIを使って別の人物の顔に加工するソフトです。iperovという開発者を中心に作られ、2018年にオープンソースとして公開されました。

使い方の基本は、加工したい2人の顔をAIにたくさん見せて覚えさせ、その結果を動画に合成するという流れです。見た目が本物そっくりの映像を作れることから、VFX(映像の特殊効果)のアーティストや、動画を作るクリエイターに使われてきました。

一方で、他人の顔を勝手に使った偽の動画、「有名人の偽動画」の作成に悪用された例もあります。開発者らが公開した論文でも、悪用のおそれや肖像権を侵害するおそれがあることに触れています。

なお、開発元のGitHubのページは2024年11月13日に読み取り専用(アーカイブ)になっています。新しいバージョンの公開や、不具合の修正は止まっていると考えておきましょう。

DeepFaceLabの主な機能と特徴

DeepFaceLabは、ボタン1つで顔が加工するアプリとは違います。顔を集める、AIに覚えさせる、動画に合成するという3つの工程を、自分で順番に進めていくソフトです。ここでは、主な機能と料金、できることを順に見ていきます。

DeepFaceLabの主な機能

deepfacelab-features

DeepFaceLabの機能は、大きく次の4つに分かれます。

  • 顔の抽出:動画を1コマずつの画像に分け、そこから顔の部分だけを切り出します。
  • マスクの作成(XSeg):髪や手など、顔の前にかかっている部分を見分けるための範囲を指定します。
  • AIの学習:2人の顔の画像をAIに学習させます。Quick96のような軽いモデルから、SAEHDのような高画質向けのモデルまで選べます。
  • 合成と書き出し:学習した結果をもとに顔を加工、1本の動画として書き出します。

DeepFaceLabのプラン

DeepFaceLabはオープンソースのソフトで、ライセンスは「GPL-3.0」です。ソフト自体は無料で入手でき、2026年10月時点で公式の有料プランは案内されていません。

ただし、費用がまったくかからないわけではありません。快適に学習させるには、性能の高いグラフィックボード(GPU)を積んだパソコンが必要です。仕上がりにこだわるほど学習に時間がかかり、長いと数日パソコンを動かし続けることもあります。そのあいだの電気代もかかります。

また、ダウンロードするときは、GitHubの公式ページ(README)にリンクされている配布先を使いましょう。それ以外のサイトで販売されているものや、出どころの分からないファイルはダウンロードしないようにしましょう。

DeepFaceLabができること

公式のページでは、DeepFaceLabでできることとして、次のような使い方が紹介されています。

  • 顔の加工:動画の人物の顔を、別の人物の顔に置き換えます。
  • 若返り:同じ人物の、若いころの顔に置き換えます。
  • 頭部ごとの入れ替え:顔だけでなく、髪型を含めた頭全体を入れ替えます。

時間をかけて学習させるほど、表情や顔の向きが変わっても自然に見える映像に近づきます。その反面、素材の集め方や設定によって仕上がりが大きく変わるため、使いこなすには知識と根気が必要です。

DeepFaceLabの使い方と注意点

DeepFaceLabは、使い方しだいで人を深く傷つける道具にもなります。ここでは、使い方より先に、法律面の注意点を確認しておきましょう。

DeepFaceLabを利用する時の注意点(法律方面)

他人の顔を本人の許可なく合成・公開すると、肖像権の侵害や名誉毀損などにより、法的責任を問われるおそれがあります。

2020年10月には、AIでアダルト動画の出演者の顔を女性芸能人の顔に置き換え、インターネットで公開したとして、男性2人が名誉毀損と著作権法違反の疑いで逮捕されたと報じられました。ディープフェイクによるポルノ動画を巡る摘発として、全国初とされた事件です。2021年9月2日には、東京地裁が、この事件で起訴された熊本市の男性に、懲役2年・執行猶予3年・罰金100万円の有罪判決を言い渡したと報じられています。

問題になる主な権利や法的責任は、次のとおりです。

  • 肖像権:自分の顔や姿などを、みだりに撮影・公表・利用されない人格的利益を守るものです。無断利用がすべて直ちに違法になるわけではありませんが、利用目的や方法などによって、権利侵害にあたる場合があります。
  • パブリシティ権:著名人などの名前や顔が持つ、商品・サービスに顧客を引き付ける力を、本人が排他的に利用する権利を指します。広告などへの無断利用で問題になることがあります。
  • 名誉毀損:本人がしていない行為をしたように見せ、社会的評価を低下させる動画を不特定または多数の人に公開すると、名誉毀損にあたる場合があります。
  • 著作権:素材となる写真・動画・映画などを、権利者の許諾なく加工・公開すると、著作権侵害になるおそれがあります。顔を使う本人の同意とは別に、素材の利用条件も確認しましょう。

法務省は2026年8月7日、「肖像、声等の無断利用による民事責任の在り方に関する検討会」の取りまとめ報告書を公表しました。AIによる肖像や声などの無断利用について、民事上の責任の考え方を整理したもので、新しい法律を制定したものではありません。

顔の合成を楽しむ場合は、自分の顔や、利用目的・加工内容・公開先を説明して同意を得た人の顔を使い、素材となる写真や動画の利用許諾も確認しましょう。

SNSや動画サイトで公開する際は、公開先の規定を確認し、本物と誤認されるおそれがある場合には、AIによる合成であることを明示してください。たとえばYouTubeでは、ある人物の顔を実在する別の人物の顔に置き換えるなど、本物のように見える合成動画について開示を求めています。ただし、AIによる合成と表示しても、権利侵害の責任を免れるわけではありません。

DeepFaceLabの使い方

how-to-use-deepfacelab

ここでは、自分の顔と、自分が撮影した動画を使う前提で、基本の流れを紹介します。

DeepFaceLabは基本的にWindows専用です。Macで使う場合は、第三者が公開する「DeepFaceLab_MacOS」などを利用します。導入には、文字で命令を入力する「ターミナル」と、Pythonなどの関連ソフトが必要です。

MacやmacOSのバージョンによっては動作しないため、公開元の説明を確認してください。

準備

  • 1.GitHubの公式ページ(README)にリンクされている配布先から、自分のグラフィックボードに合ったWindows版をダウンロードします。
  • 2.ファイルを開いて展開すると、DeepFaceLabのフォルダができます。
  • 3.フォルダの中の「workspace」には、サンプルの動画が入っています。これを、顔の持ち主の動画「data_src」と、顔を入れ替えたい動画「data_dst」に、同じ名前で置き換えます。

顔を集めて学習させる

  • 1.「extract images from video data_src」「extract images from video data_dst FULL FPS」を順に実行し、2本の動画を画像に分けます。
  • 2.「data_src faceset extract」「data_dst faceset extract」を実行し、画像から顔だけを切り出します。
  • 3.名前に「train」が入ったファイル(「train Quick96」「train SAEHD」など)を実行し、AIに学習させます。プレビュー画面で、顔がくっきりしてくるまで待ちましょう。

合成して書き出す

  • 1.名前に「merge」が入ったファイル(「merge SAEHD」など)を実行し、顔を入れ替えた画像を作ります。
  • 2.「merged to mp4」を実行すると、完成した動画が書き出されます。

学習が足りないと、顔がぼやけたり、輪郭が浮いて見えたりします。最初は短い動画で試し、仕上がりを見ながら少しずつ慣れていくのがおすすめです。

動画の人物の顔を加工できるツール:HitPaw VikPea

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ここまで見てきたように、DeepFaceLabは顔の入れ替えに特化したソフトです。高性能なパソコンと長い学習時間が必要なうえ、使い方を誤れば法律の問題にもつながります。

「顔を入れ替えたいのではなく、自分が映った動画の顔を、もう少しきれいに見せたい」という方には、AI動画高画質化ソフト「HitPaw VikPea」が向いています。

HitPaw VikPeaには、2026年に「動画美化(Video Beauty)」機能が加わりました。肌をなめらかにする補正や、しわなどを目立ちにくくするエフェクト、メイクを組み合わせて使え、効果の強さも調整できます。Windows版とMac版の両方で提供されています。

また、顔のぼやけやノイズを補正する人物向けのAIモデルもあり、古い動画に映った顔を見やすくする処理が可能です。ただし、仕上がりは元の動画の画質によって異なります。

利用者自身がAIを学習させる必要はなく、動画を読み込み、用途に合うモデルや効果を選んで処理します。動画の高画質化は最大8Kに対応していますが、出力できる解像度はモデルによって異なります。

通常の無料版では仕上がりをプレビューで確認でき、完成した動画の書き出しには有料ライセンスが必要です。なお、一部のAI機能やクラウド処理には、別途クレジットが必要になります。

HitPaw VikPeaで動画の人物の顔を加工する方法

  • ステップ1.WindowsコンピューターでHitPaw VikPeaを起動します。左サイドバーメニューから、NEWバッジ付きの動画ビューティーをクリックします。メインインターフェースには肌レタッチ、メイク、エフェクトの3つのコアモジュールが表示されます。任意のモジュールから直接開始するか、動画ビューティーをクリックして動画を読み込みます。

    vikpea 動画ビューティー
  • ステップ2.動画ビューティー画面で動画を追加します。動画ファイルを「動画をドラッグ&ドロップ」エリアに直接ドラッグするか、紫色の動画を参照ボタンをクリックしてPCから動画を選択します。

    動画ビューティーの動画読み込み
  • ステップ3.顔トラッキング機能を有効にすると、動画内の顔を自動的に検出・追跡し、エフェクトをより精密に適用できます。

    顔トラッキング
  • ステップ4.右パネルの肌レタッチを使用し、Warm、Elegant、Charmといった性別別プリセットを選択します。複数の補正を重ね、強度スライダーを調整し、プレビューをクリックするとリアルタイムで左右比較表示ができます。

    動画ビューティー 肌レタッチ
  • ステップ5.書き出しまたはクラウド書き出しをクリックし、動画ビューティー処理を開始します。書き出し完了後、完了タブを開いて補正済み動画を確認します。元の映像と処理後の映像を比較し、肌が滑らかになり顔のディテールが調整され、クリップ全体のポートレート品質が向上しているか確認します。

    動画ビューティー 肌レタッチプレビュー

まとめ

DeepFaceLab(ディープ フェイス ラボ)は、AIに顔を学習させて、動画の人物の顔を入れ替える無料のオープンソースソフトです。顔の抽出、学習、合成という工程を自分で進めるため、高性能なパソコンと時間、ある程度の知識が必要です。他人の顔を無断で使うと、肖像権や名誉毀損、著作権の問題につながるおそれもあります。

一方で、「自分の動画の顔をきれいに見せたい」という目的なら、顔を入れ替える必要はありません。HitPaw VikPeaなら、動画美化の機能で肌を整え、AIで顔をくっきりさせる作業を、難しい設定なしで行えます。まずは無料版で、仕上がりをプレビューしてみてください。

よくある質問

DeepFaceLabについて、よく寄せられる質問をまとめました。内容は2026年10月時点の情報です。

はい、ソフト自体は無料で入手できます。DeepFaceLabはGPL-3.0というライセンスで公開されているオープンソースのソフトで、公式の有料プランは案内されていません。ただし、快適に動かすには性能の高いグラフィックボードが必要です。また、開発元のページは2024年11月からアーカイブされていて、新しいバージョンやサポートは期待できません。

公式に配布されているのは、Windows向けの版です。公式のページでは、ほかにLinux向けの版も紹介されていますが、別の開発者が作ったものです。Macで使える版は、公式のページでは案内されていません。Macで動画の顔をくっきり整えたいなら、Mac版でも顔向けのAIモデルを使えるHitPaw VikPeaのようなソフトを選ぶとよいでしょう。

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